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水処理薬品リターナブル容器回収システム「エコシャトル」運用開始の件

平成12年3月23日

栗田工業(株)(東京都新宿区、社長:三東崇秀)は、廃棄物削減を目的に水処理薬品容器を回収・再利用するリターナブル容器回収システム「エコシャトル」の運用を開始します。

近年、広く環境保全に対する取組みやISO14001の認証取得などで、省資源・廃棄物削減などの社会的ニーズが高まっています。この度運用を開始する「エコシャトル」は、環境問題に対する当社の様々なアプローチの一環として行うものであり、CS(顧客満足)の向上にも寄与するものと考えています。

現在当社が出荷する水処理薬品の内、出荷量の約51%(平成10年度実績:以下同)はローリー車及びケミカル・コンテナでの供給によって「無梱包・リターナブル容器化」しています。今回、「エコシャトル」の対象となるのは、現在「バックインボックス(ポリエチレン袋内装段ボール箱)」で梱包供給している液体商品で、総出荷量の約21%にあたり、対象客先は約14,000件です。運用にあたっては、お客様のご了解のうえ実施し、出荷量として対象の約80%(全出荷量の約17%)以上を「エコシャトル」に移行することをめざします。この結果当社の水処理薬品の「無梱包・リターナブル容器化」率は約68%となる見込みです。

当社は本システムの運用を通じて、お客様の廃棄物削減に貢献するとともに、新たなお客様との取引開拓にも役立てたいと考えています。

なお、システムの概要は以下の通りです。

(1)製品・容器の流れ

  1. 水処理薬品は製造会社で専用のポリエチレン缶に充填し出荷する。
  2. 使用済み容器はお客様に保管していただき、原則として保管量10缶以上となった場合、当社または当社販売特約店にご連絡いただく。
  3. ご連絡後1週間以内に当社指定の運送会社が引き取り、製造会社に返送する。
  4. 回収した容器は、製造会社にて洗浄。液漏れなどのチェック後再利用する。

(2)リターナブル容器概要

  1. 材質:ポリエチレン
  2. 容量:10リットル、20リットルの2種類

(3)設備投資額

約6億円

以上